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2014.09.08
読書感想「風の中のマリア」
読書備忘録第二弾。
風の中のマリア/百田尚樹著
2年前に永遠の0で涙して以来初めて手にした百田さんの本。
働き蜂として戦いに身を削るオオスズメバチのマリアの一生を鮮やかに描く!らしいです。
物語の設定だとか、百田氏お得意の綿密な調査に基づくリアルな蜂の生態だとかはとても面白かったです。
が、最後まで「でも蜂ですやん」という気持ちがぬぐえず…
結局マリアに感情移入できずじまいだったのが残念でした。
というのも、マリアが初恋をしたり働き蜂としての生に疑問を感じたりするたび、脳内をよぎるリアルな蜂のビジュアルと本の中のキャラクターが乖離してしまってですね。
せめてバグズライフとかみなしごハッチくらいのデフォルメをしながら読めれば違ったんだろうな…。
私の想像力の欠如が敗因です。
と、ここまで反省してふと思ったのが、流行りの艦これってすごいですねいうことですよ。
人間臭く描かれた蜂すらデフォルメできなかった私には、戦艦をかわいいおなごに例えるなんて天才の所業なのか変態の性なのか判断もできません。
なんにせよその発想力がうらやましい。
話はそれましたが、理科の図解とか、自然科学番組のような感覚では非常に楽しめた一冊でした。
最後に、読んでて一番高まったニホンミツバチの戦法「蜂球」について解説しているサイトがあったのでリンク載せておきます。
虫が嫌いな人は見ちゃだめですよ!
カラパイア 「これがニホンミツバチの超攻撃「熱殺蜂球だ!」
karapaia.livedoor.biz/archives/52086713.html